raychanさんは気に入らない人との接点をすぐ断ち切るのですね。 友達だったり、恋人に発展する可能性がある人でも、縁を切るかどうかを決めるまでが早いようです。 そのため、少し時間をおいて考えてみると、「実はいい縁だったかも」と後悔したりもするようです。

人と絶縁したり、接点を断ち切ることはraychanさんが自らを守るために選んだ方法の一つです。 それはよし悪しを分けられることではありません。答えは自らが下した選択を信じるかどうかにあるでしょう。 しかし、ここマインドカフェに話をを残してくださったのは、これまでraychanさんが人との縁を管理してきた方法を変えてみたいと思っているからではないでしょうか。 raychanさんの場合、人間関係の形成そのものに対する心配ではないので、おそらく変化や新しい環境に適応する力はあるようです。ただ、少しでも不自由や不安が生じると、強迫観念が出てくるのかもしれません。 これは 「すべて完璧でなければならない」と考えるのと大きく変わりません。 「私にとって何か一つでも足りない人だったら、縁を切ろう」と考えるのですから。

人間関係を通じて得られることには何があるでしょうか。 一番大きいのは、相互に情緒的な絆を分かち合えることでしょう。 しかし、人間関係をより深く覗いてみると、「人間対人間」としてつながる関係があれば「人間対目的を達成するための対象」としてつながっている関係もあります。人々は、この二つの関係性を適切に使い分けながら、関係を形成します。 raychanさんの場合、二つの中で片方が人生を営む上でより大きく作用すると考えられます。 人間関係を「目的」の観点から理解すれば、目的を達成することはできるかもしれませんが、深い情緒的な交流は難しいかもしれません。 目的というのは「あの人を通じて昇進する」のように必ずしも大きなことではないかもしれません。「この人とは恋人になりたい」というのも目的にはなり得ます。目的を達成するための対象だとしても、情緒的な交流をもとにその関係性が厚くなるもので、特に後者の場合は情緒的な交流を重ねてからこそ達成できる目標です。 そして情緒には良いものばかりあるのではありません。幸福感と平安、そして不自由な感情もあります。 時には不安や憂鬱もあります。しかし、様々な感情があってこそ、多彩な色があってこそ、絵が豊かになるように感情もこれと似ています。 現在、raychanさんが感じている後悔や寂しさは、情緒的な交流から得られる感情が足りていないことが原因なのかもしれません。まだ感情的、情緒的な交流を十分に経ていないのにその関係を断ち切ることで自らも十分に納得ができない結論を下したと感じたのでしょう。 人間関係を形成する上で目的を一旦置いておく練習をしてみてください。人間関係は目的に従わなくても情緒的交流を通じて築かれることもたくさんあります。 また、不自由な経験を通じてしか得られない特別な関係性もあります。人間関係はいつも正しく、ポジティブな方向に進むわけではありません。否定的な情緒経験も避けられないのです。けれど、ネガティブな情緒的経験がraychanさんに耐えられない苦しさを与えているわけではなければ、感じられる様々な感情を恐れずに受け入れてみてください。 その情緒的経験を十分に味わってからこそ、健全な人間関係は築かれ、後悔のない「さようなら」もできるでしょう。

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