生きる目的
何も思い浮かばない。生きがいはいくらでも探せるけど、それらを集めることをこの先何年も続けたいとは思えない。考える度に苦痛が頭を埋め尽くす。辛い、しんどい、面倒くさい、解放されたい。何で他の人は涼しい顔して生きていけるんだろう。
賢い人達は生きがいを追い求め続けてこの虚無感を埋めている。私もそうすればいい。そうして考えないようにして日々を過ごし、気づいた頃に死んでいるのがきっと理想的な暇つぶしなんだ。
でも私には無理。ふと立ち止まると浮かんでくる。生への渇望なんて持ち合わせてはいない。神様は何で持たせてくれなかったんだろう。きっと何か悪いことをしたんだろうね。だって逃れる手段さえ私には難しいものばかりなんだから。
不自由はない、むしろ人と比べれば自由な生活を送っているし解放的とすら言えるのだと思う。多分中途半端なんだ。もっと辛い環境だったら、もっと生きがいにまみれた環境だったら、こんな思いをせずに済んだのかもしれない。他人の庭を羨ましがっているだけなのかもしれない。でもその庭を手に入れた時、同じことを考えているんだろうとも思う。
きっと私は面倒な人間だ。この先もずっと同じことを考え続けていく自信がある。そしていつかは考えることすらできなくなっていく。そういうものなのかもしれない。